私たちにできること：造園

植栽のある空間というのは時間と共に豊かに成長していくものです。
たとえば小学校に植えた木は、子供たちと共に成長していきます。
将来的に良好な環境や景観を持続させるために立てられた計画に基づいて地域・空間に相応しい木を植えます。

植物は生き物ですから、幹や根を傷めないように十分配慮をしながら行います。
植物が健康的に生育するかどうか、このタイミングで決まってしまいます。

剪定は樹木の内側にいながら、同時に外観の全体像を想像しながら作業しています。当たり前のようなことですが必ず外側から眺めることをしています。
木を切るというのは、計算だけではできません。”目利き”が必要です。

剪定には様々な目的があります。
樹形を整え生垣に仕立てたり、支障となる枝を除く実用的な目的の他に、造形的な美しさを創り上げるという目的や花を咲かせたいなど生き物としての活力をコントロールするといった目的もあります。
こういった目的を総合した観点で進めていきます。

植物は植えて終わりではありません。剪定・メンテナンスの際には5年、10年先の事を考えてお客様が将来的にこの空間をどうしたいかといった点を確認します。また、お客様の好みやリクエストも細かく確認します。

竹垣づくりでは、竹の素材の良さを十分に活かしつつ意匠を凝らして人の手で丁寧に仕上げていきます。
美しい竹垣があることで情緒や品格が漂う空間が創り上げられる、と考えています。

最近では竹垣自体が減ってきました。竹垣づくりを行なう場面が少なくなってきましたが伝統の技を持つ職人が若手を支えながら技術を継承していっています。

エクステリアに関する全般を行っているので、コンクリートやアスファルトなどを扱う空間の設計・施工もします。

非常に繊細で精密な作業ですが「何もない所にどういったものができ、どういった空間になるか」を常に意識して進めています。仕上がりをイメージすることが重要です。
施工を共同で行う専門の職人との間でイメージをどう共有できるかによって仕上がりが大きく変わってきます。当然これにはお互い経験が必要になってきます。